眼の誕生

を読みました。
「眼の誕生—カンブリア紀大進化の謎を解く—, アンドリュー・パーカー著 渡辺政隆・今西康子 訳, 草思社」
カンブリア期の大爆発 —生物の主要なグループが爆発的に、地史的に一瞬ともいえる期間で進化した大事件— の原因は、"眼の誕生"にある、という「光スイッチ説」の話。著者による一般向けの本です。優しく書いてあることもあり、一気に読むことが出来ました。生物学の一般的知識がある人ならばなおのこと、すぐに読み終えられると思います。
「眼」という感覚器の出現が、受動的採食から能動的な採食を生み出し、それらにより種間関係の急激な活性化が強力な淘汰圧となって爆発的な進化を生み出した、つまりは、眼という感覚器の出現がカンブリア大爆発の原因であるという著書の説を紹介しています。既存の生物学的な説明を巧みに用いて、穴の埋めていく無理のない説得力がある展開には好感を持ちました。
—当たり前のように感じられるほどの新説—ということに言及するのは難しいことだと思う。しかし、それを見いだしたとき、そのストーリーは自然に感じられる。テーマ選びと広範な視野が重要であることを再認識させられる。
また、矛盾するデータ同士のすり合わせについて熟考すべきことも再認識させられた。化石証拠と遺伝的解析によるデータ、この両方を同時に無理なく説明する考えを提示するのは難しいだろうから。これは多くの研究に当てはまることだと思う。
そして、訳者のあとがきにある「目から鱗」というコメントは、とてもうまく本書の特徴を表していると思う。「"眼から鱗(対捕食者の硬い殻)が生まれたこと"に、'眼から鱗が落ちた'」という洒落っ気には感心してしまいました。
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今日はデータまとめ。しかし、データをまとめる際の問題点が浮上してきて、あまり進まず。いかん。
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